静岡県裾野市の保育園で、3人の保育士が複数の園児に対し、
虐待行為を繰り返していたと報道されています。
静岡県警は12月4日午前、
園児3人への暴行容疑で元保育士の女3人を逮捕しました。
実名が判明したので、お知らせいたします。
3人の元保育士の実名判明!
三浦沙知容疑者(30歳):女児の顔を押した疑い
小松香織容疑者(38歳):男児を宙吊りにした疑い
服部理江容疑者(39歳):男児の頭を殴った疑い
それぞれ2022年6月の犯行だということです。
その他の暴行については
- 泣いている園児の写真を撮って笑う
- 登園がおそい児童に「なぜ遅い!」とどなる
- 午睡中の園児に対して「ご臨終です」と言う。
- 園児を「ブス・デブ」と言う
- 園児の足をつかみ宙吊りにする
- タオル、ゴザ、クリアファイルで園児の頭をたたく
- 倉庫や排泄室に演じを閉じ込める
- 園児をにらんでむりやりズボンをおろす
- 園児の前でカッターナイフをみせておどす
- 手足口病の園児のおしりを他の園児に触らせる
- 泣かない園児の額を叩いて泣かせようとする
どれも、年端も行かぬ子どもに対する行為とはとても思えません。
3人の保育士は「しつけのつもりだった。申し訳なかった。」と
おおむね虐待(暴行・恫喝)の犯行について認めているということです。
一歳児クラスの保護者からは,
保護者の前での謝罪もなく不満はあるけれども、
これ以上被害者が出る心配はなくなったということで、
「捕まってよかった」という声も聞かれるようです。
週明けには園長刑事告発へ!
また、この保育園の問題をめぐっては、
虐待を通報しようとした保育士に対し、
園長が土下座をして、口止めをしようとしていたことが分かっています。
静岡県と裾野市は、
3日保育園に対し、特別監査を実施しました。
さらに裾野市の村田市長は、特別監査の結果を待たずに週明けにも保育園の園長を、
隠蔽の疑いで、刑事告発する方針です。
変わらない配置基準、現場に絶望感!
このような犯行は決して許されませんが、
保育園の実態はかなり厳しい、という声もよく聞かれます。
日本の保育士の配置基準は
- 0歳児: 保育士一人当たり3人
- 1〜2歳児:保育士一人あたり3人
- 3歳児︙保育士一人当たり20人
- 4歳児以上:保育士一人あたり30人
3〜4歳児とはいえ、一人で20人以上見るのは
保育士さんにとって、
かなりストレスがかかる状況なんじゃないでしょうか。
一方海外では
- アメリカのニューヨーク州やイングランドでは3歳児だと一人あたり7人。
- それよりやや多いと感じるドイツで、3歳児以上は一人あたり13人
- スウェーデンでも4歳児以上で一人あたり13人
日本の保育士の配置基準は、世界的に見てもダントツに低い基準となっています。
約10年前に政府は見直しを約束しましたが、いまだに実行されていません。
もちろん、制度が悪いからといって、
園児に暴行を犯していい訳では決してありません。
保育園の実態が根本的に変わらないと、
園児が苦しめる犯行は
今後もなくならない、のではないかと心配してします。
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